撮り鉄日記 タイの鉄道(7)
空港新線が東本線と分かれるのはラートクラバンです。ラートクラバンはスワナプーム新空港のすぐ北に位置する村で、クルンテープ駅から在来線でおよそ40分ほどのところにあります。
クルンテープ駅10時10分発のチャチュンサオ行き列車に乗車しました。列車は定刻に出発しました。しばらく走ると大きく右にカーブし東線に入り、パヤタイ停留所に到着します。ここから、空港新線の高架はラートクラバンまで、在来線の左側にぴったりと寄り添っています。
列車は進み、空港新線の車庫があるクロンタンに近付きました。車庫の方を見ると、今日は天幕は張られていません。電車が見えました。急いで撮影です。しかし走る列車の中からの撮影は難しく、何とか電車を写すことが出来たギリギリの線でした。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
クロンタンを出るとあと20分ほどでラートクラバンなのですが、列車はすでに10分以上遅れています。ラートクラバンに到着した時は20分ほどの遅れでした。クロンタンの車庫を見に来た時の帰りの列車は1時間以上の遅れでした。これに比べれば、この程度なら "On Time" のうちです。
ラートクラバンに到着しました。ここはもう空港のすぐ近くです。離陸した飛行機が、頭の真上を上昇して行きます。
線路の前方を見ると、これまでずっと列車の左側を走っていた高架線が大きく右に曲って行くのが見えます。ここで在来線と分かれて空港に向かうのです。写真ではちょっと分かり難いかもしれませんが、この辺りは架線も既に張られています。ただ、車庫と本線との間にはまだ架線は張られていませんから、電車はここまで出て来ることが出来ません。
ラートクラバンは小さな村で、人口も僅かなのですが、ここには新線の駅が建設されています。これは、空港新線が単に空港への接続だけでなく、東の方に住む人たちや、空港で働くたくさんの人たちの通勤線としての機能をも考慮に入れているからで、ここが在来線との接続駅になるのです。新線が完成すると現在通勤に使われている車やバイクが排出するCO2の削減が大きく期待されているとのことです。
新線が、在来線と分かれてからあとの経路も少し見てみたいとも思ったのですが、そちらに向かう道が見付かりません。それにこの辺りは、空港からバンコク市内に向かう高速道路と並行していて、タクシーからもよく見えるので道を探すのをやめ、近くのお寺を見てバンコクに戻ることにしました。
駅に戻り、クルンテープ行きの列車を待ちます。反対方向行きのキハ列車がやって来ました。先日クルンテープからマッカサンまで乗ったキハ列車の中間に連結されていたタイプです。30年ほど以前に初めてタイに来た時に見た旧型の気動車です。その時既に次のステンレス車が走っていて、旧型になってしまっていたのですが、未だに元気に活躍していたのです。
そろそろクルンテープ行きの列車が来る時間です。遠くに列車が見えてきました。ちょっと早い到着だなと思っていると、それは貨物列車でした。ホッパー車7、8両の短い列車でした。
間もなく案内放送がありました。タイ語なので半分も分かりませんがどうやら「クルンテープ行きが(反対側の)2番線に入ります」と言っている模様です。でも、クルンテープ行き側のホームで待っているタイ人たちは動こうともしません。駅長さんが出てきて、なにやら言いながら手招きしています。乗客たちが向こう側のホームに移動し始めたので私もついて反対側のホームに移動しました。
やはり列車はクルンテープ方面行きとは反対側の線路を走って来ました。日本流だと逆走です。どうも、タイ国鉄は日本のように「複線」と言う形態ではなく、ヨーロッパ風に「単線2本」と言う運行形態のようです。クルンテープ行きの列車は右側の線路を走り、次の駅で先ほどの貨物列車を追い抜き、さらに一駅右側の線路をひた走ったのでした。それで思い出しました。<そういえばヨーロッパと同様、
複線の両方の線路に信号機が有ったな>と・・・・・。
→複線の線路両側に信号機が設置されていました
、、、、、、、、、、、、、、
飛び飛びでは有りますが、空港新線の概要を見ることが出来ました。私の乗ったタクシーの運転手は「あと5ヶ月」と言っていましたが、私が見た工事の進捗状況から見るともっと先になりそうな気がします。もともとの計画は、空港移転と同時(2006年)に開業予定でスタートしたプロジェクトです。ところが、再三再四予定が変更されて、今のところの予定は来年(2009年)5月開業予定となっているようです。空港は予定通りオープンしたのですが・・・・・・、鉄道の方は何時になることでしょうか。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、(つづく)



コメント